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今の自分がしたいこと、できるかも知れないこと

とある研修の終了論文です。とは言えパスするかどうかも分かりませんが。一応会社名は伏せておきます。サービス「○○○○」って、きずなのていぎをイメージしてます。ホント、パソコンって難しすぎ!

テーマ:「高齢者をターゲットとしたインターネットサービス事業」
序論:
高齢化社会というよりは、すでに「高齢社会」を迎えた日本において、高齢者の立場に立ったインターネットサービスの立ち上げは、大きな意義を持つものである。そこで、サービスプロバイダーとしてのA社を想定し、高齢者向けインターネットサービス事業を立案する。

具体的には、高齢者の方々がどのような目的でインターネットを利用しているのか、そして、A社として、そう言った方々に何ができるのかを検討した結果から、高齢者の方々がインターネットを介したコミュニケーションをより容易に行えるようにする、簡易メッセージングサービス「○○○○」を提案する。


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本論:
1.背景
高度成長経済、都市化の進行、そして、高学歴化の影響を受け、子供の数が減少するに伴う人口構造の変化から、高齢者の増加は避けられないものとなってきている。それにも関わらず、国家をはじめとして、社会全体がそのような変化に十分適応できているとは言えないのが現状である。

一方、インターネットの一般家庭への普及率はうなぎのぼりの状況にあり、高齢者であってもインターネットの利用は一般的なものになってきている。しかしながら、前述したとおり、インターネット上にあるサービスもまた、高齢者の立場に立ったものとは言えないものが多く存在している。

筆者は、ここに問題意識を持っており、本書では、高齢者であっても、目的を容易に達成できるようなインターネットサービスを提供したいと考えている。


2.高齢者の方々は何を目的としてインターネットを利用するのか(セグメンテーション)
本章では、高齢者インターネット利用者(60代以上)を利用目的別にセグメンテーションする。

なお、以下のセグメント規模推定の際には、財団法人インターネット協会によるセキュリティサーベイ・パーソナル報告書NET & COM 2002(http://www.iajapan.org/bukai/isec/survey/200202/index.html)を利用している。

セグメント1:情報収集
KBF(Key Buying Factor) 目的とする情報が簡単に手に入る
利用サービス 検索サイト、ポータルサイト
規模 30%
成長性 大(情報過多の傾向が更に強くなっている現在、情報収集のニーズは増加して行く)

セグメント2:コミュニケーション
KBF コミュニケーションを取ることができる
利用サービス 電子メール、掲示板、チャット
規模 40%
成長性 大(電子メールから始まったオンラインコミュニケーションは、形態を変えながらも人々のコミュニケーションツールとしての地位を高めて行く)

セグメント3:ソフトウェアダウンロード
KBF 必要とするソフトウェアが手に入る
利用サービス ソフトウェアダウンロードサイト
規模 10%
成長性 中(ASP型でのサービスが勃興している現在、クライアントにインストールするタイプのソフトウェアの需要は低下して行く)

セグメント4:オンラインバンキング
KBF 銀行に行かなくても手続きができる
利用サービス オンラインバンク
規模 5%
成長性 中

次章では、本章の分析結果を元に、焦点を絞るべきセグメントを選定する。


3.A社としてできることは何か(ターゲティング)
本章では、市場の魅力度、そして、我々(A社)の持つ資源、目標との適合度から、対象とすべきセグメントを決定する。

【割愛】

そこで、前述したアクセシビリティに関する強みを活かして、高齢者の方々がインターネットを利用する際に持っている目的を、より容易に達成できるようなサービスを提供することで、大きな市場を発掘できるのではないかと考える。

以上の分析結果から、以降では、A社の強みを活かせ、利用者数が多く、かつ成長見込みの大きい「コミュニケーション」をターゲットとして検討を進める。


4.高齢者の方々に提供する価値は(ポジショニング)
「コミュニケーション」にターゲットを置いた際に、ターゲットセグメントとしている「高齢者」の人々に対して、いかなる価値を提供するのか。本章では、我々が提供しようとするサービスの価値を明確にする。

第2章「セグメンテーション」においては、コミュニケーションを目的としてインターネットを利用する人々を挙げたが、以下では、その人々のKBF、利用製品・サービス、そして、それらに対する不満を詳細化する。なお、詳細化に際しては、JEITAパーソナルコンピュータ事業委員会による「使い易いパソコンに関するアンケート」(http://it.jeita.or.jp/statistics/pc/h13_3q/survey/index.html)を参考にしている。

【インターネットをコミュニケーションのツールとして用いる高齢者】
ターゲットユーザ例:65歳女性、茨城在住、息子は横浜在住の会社員。最近、PC+ADSLを自宅に導入。PCに関する知識は皆無。
利用サービス:電子メール、WWW、Skype(IP電話)
不満点:
・画面の表示文字が小さい
・設定が複雑
・マニュアルがわかり難い
・横文字の多い用語が難しい
・キーボード、マウスの操作が難しい

KBF:
・操作の過程で目が疲れたり等の疲労無くコミュニケーションできる。
・特別な設定をしなくてもコミュニケーションできる。
・操作の過程で目が疲れたり等の疲労が少ない。
・操作、画面が分かりやすい。

このような不満点、KBFを考慮して、ここでは、オンラインコミュニケーションでの重要要素と考える「表現力」、「操作容易性」、「気軽さ(コミュニケーションの取りやすさ)」の三軸で既存の製品・サービスをポジショニングする。

・電子メール(表現力:中、操作容易性:低、気軽さ:中)
・チャット(表現力:低、操作容易性:低、気軽さ:中)
・IP電話(表現力:中、操作容易性:高、気軽さ:低)
・IPテレビ電話(表現力:高、操作容易性:中、気軽さ:低)

例えば、電子メールを見てみると、そのメッセージの非同期性から、コミュニケーションの取りやすさと言う観点では優位と言える一方、キーボードを駆使しなくてはならないと言う操作の難しさが、高齢者観点から見ると問題になっているものと考える。

一方、Skype(http://skype.com/)に代表されるようなIP電話に関して言えば、電話に近い操作性から、パソコンを操作するよりも敷居が低いと考えられるが、電話が要求する同期性は、コミュニケーションを取ろうとする両者が、同じ時刻にパソコンの前に座ることを要求するため、「気軽さ」の観点では課題が残っているものと考える。

以上の考察から、「操作が簡単で」「気軽に」コミュニケーションを取ることができるサービスに高齢者の潜在的ニーズがあると判断し、高齢者の方々に「操作が簡単で気軽にコミュニケーションを取ることができる」と言う価値を提供するためのサービスを提供する。


5.提供する製品は(マーケティングミクス)
「気軽に(相手の都合を気にせずに)簡単に(難しい操作無しに)コミュニケーションできる」が本サービスのコンセプトである。

プロダクト:簡易メッセージングサービス「○○○○」
プライス:利用者無料、広告収入
プレイス:インターネットサイト
プロモーション:ニュースサイト掲載(子どもから高齢者に推薦)、雑誌掲載(高齢者から子どもに推薦)

【プロダクトの特徴】
・画面上のボタンをクリック(こんにちは、元気?等をあらかじめ準備)するだけで、基本的にキーボードを操作すること無しに、相手にメッセージを送ることができる
・相手(高齢者)の設定を子どもの方で変更(文字を大きくする等)することができる。
・相手が最後にサービスを利用した時間を表示することで、互いの安否を確認できる。


6.どのように収益を上げるのか(収益モデル)
インターネットサービスを開始するに当たっては、開発費、サーバー等の初期コスト、広告費、運用時の人件費を検討する必要がある。また、収入に関しては、Google Adsense(https://www.google.com/adsense/?hl=ja)を用いることによる広告収入を主な収益源とし、サービス利用者には課金しないモデルを取る。

また、将来的には、コミュニケーションを取り合っている両人が、相手にプレゼントを贈ることができるようにすることでの、アフィリエイト収入も視野に入れる。さらに長期的には、携帯電話連携等、より高機能なサービスを利用可能とするプレミアム会員制(有料)を導入することでの収益向上を図る。


7.参考資料
・シニアのインターネット利用特性の分析 ウェブアクセシビリティ実証実験事務局(http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/proof/report/senior/senior.pdf
・セキュリティサーベイ・パーソナル報告書 NET & COM 2002 財団法人インターネット協会(http://www.iajapan.org/bukai/isec/survey/200202/index.html
・使い易いパソコンに関するアンケート JEITAパーソナルコンピュータ事業委員会(http://it.jeita.or.jp/statistics/pc/h13_3q/survey/index.html
・障害者・高齢者が活躍できる社会を目指して 総務省 武田博之氏(http://www-06.ibm.com/jp/accessibility/event/acf2003/takeda-pre.pdf

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ビジネスモデル@2006/12/05 23:21   | 0 comments | 0 trackbacks |

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Author:icot
総合電気メーカで働く会社員でしたがいい年にも関わらずコンサルに転職。お酒、ジョギング、音楽、本、料理をこよなく愛してます。ここでは、日々感じた事を書き連ねるとともに、いろいろ実験してみたりしてます。
icotfeels[at]gmail.com

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